七十二候「鷹乃学習」

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7月17日からは、

七十二候の『鷹乃学習』に入ります。

「たか すなわち わざをならう」と読みます。

ほとんどの野鳥は、春の訪れと共に繁殖期に入ります。鷹も同じです。

そして5月から6月に、親鳥とほとんど同じ大きさに育ったヒナが、飛び方を練習するという時季というのが「鷹乃学習」です。巣の中でバタバタしてみたりちょっと冒険してみたりしながら、巣立ちに備えます。

タカにとっては、「飛ぶ」とは「獲物を捕る」ということです。つまり、生きるためのワザを習いはじめるころということですね。

ちなみに

「習」という文字は、雛鳥が羽根を羽ばたかせて、飛ぶ練習をする姿を表現した文字です。

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「鷹が飛ぶ」と食料調達にもスポーツにも役立つ

鷹は、昔から人間にとってとても重要な鳥でした。
タカやワシなどの猛禽類は、鉄砲がないような時代から 鳥類や、ウサギやタヌキなどの小動物などを調達するのに使われてきました。世界中の王様の食卓を支えていたのです。

また『鷹狩り』は、高貴な方たちのスポーツでもありました。

日本では、儀式のための獲物を捕るのにも欠かせない存在でした。

タカを使って狩りをする「鷹匠」は、戦後まで宮内庁に所属していたほどです。

世界中で、必要とされてきたことがよくわかりますね。

「とんびが鷹を生む」とは

よく聞くことわざの一つに『とんびがタカを産む』(とんび=トビ)というものがあります。

これは、「平凡な親から優秀な子が生まれる」という意味のことわざです。

「タカ目」を大きい順に並べると、「ワシ→タカ→トビ」となります。

「たか目」の中で一番小型の「トビ」は、獲物を押さえ込む力が弱めです。

そのため、高い場所から死骸や生ゴミ、油揚げなどをみつけて食べることが多い雑食なのです。観光地などで、観光客が買って食べているものをトビがさらっていく被害などもたまに聞くのは、このためです。

それに対してタカは、「自分より速くても、大きいものでも、重いものでも捕る」という習性をもつ肉食のハンターです。その習性と能力を、人間が狩りの道具として利用というわけです。そんな違いをみて「タカはトビより優秀」としたのかもしれません。



鷹の「学習」の過程

鷹に限らず、野生の猛禽類は、孵化後まもなくから親のたてる羽音を聞いています。そして、視力が向上するにつれて、見るによって、はばたく動作を刷り込まれるといわれています。

雛は、成長するにつれて兄弟を「給餌の競争相手」とみるようになり、巣の中で「マントリング行動」と呼ばれる、他の猛禽類に見られたり奪われたりしないように、翼と尾羽を食べ物の上に広げる行動をとったりします。

尾羽が充分に生えそろうと、自然に飛ぶ訓練を始めます。

もちろん、最初は落下したり、うまく枝をつかめずに逆さづりになったりと、失敗を繰り返して飛翔技術を習得していくのです。

そして、飛ぶことイコール獲物を捕るということですから、獲物を捕まえ始めます。しかし、若い鷹はが、いきなり大きな獲物を捕まえられるはずがありません。最初の段階では、ちょうどその頃、沢山羽化しはじめるセミが、格好のターゲットになります。他にもカブトムシやトンボなどを捕まえて、狩りの腕を磨いていきます。

こうして飛べるようになって約1~2ヶ月で親から巣立って行くのです。

何事も、繰り返し、練習する、習慣化するということは大切なことですね。

今日も ありがとう

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